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文献詳細

雑誌文献

臨床検査44巻3号

2000年03月発行

文献概要

研究

梅毒Treponema pallidum抗体の高感度自動測定法の問題点

著者: 森山隆則1 金森英理子2 武田悟2 信岡学2 池田久實3

所属機関: 1北海道大学医療技術短期大学部衛生技術学科 2旭川医科大学附属病院検査部 3北海道赤十字血液センター

ページ範囲:P.335 - P.338

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 5,568検体の梅毒抗体検査の中で,ガラス板法陰性,LPIA法陽性例が64例(1.15%)みられた.その64例中14例(21.9%)はFTA-ABS法と矛盾し,中和試験の検討から11例(17.2%)はLPIA法の偽陽性反応が推定された,高感度自動化によるTP抗体の測定は,省力化に貢献しているものの,FTA-ABS法と矛盾する陽性例には,中和試験を必ず併用しときにはHPLCによりTP抗体か否かを慎重に検討すべきである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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