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文献詳細

雑誌文献

臨床検査44巻3号

2000年03月発行

文献概要

資料

マイクロウエーブを用いた抗酸菌染色の検討

著者: 田村恵1 広川満良2 黒川幸徳3

所属機関: 1川崎医科大学附属病院病院病理部 2徳島大学医学部第1病理学講座 3川崎医科大学附属病院中央検査部

ページ範囲:P.339 - P.341

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 われわれは抗酸菌染色にマイクロウェーブ照射を用いることにより,迅速で簡便に染色する方法を検討したので報告する.組織学的に結核症と診断された17例を検討対象とし,室温に放置して染色する方法(通常法)とマイクロウェーブ照射を用いる方法の2つの抗酸菌染色を行い,両者の染色結果を比較検討した.また,培養した結核菌のパラフィンブロック標本も同様に2つの方法で抗酸菌染色を行った.
 結果的に,マイクロウェーブ照射法は通常法と比べて,染色時間の大幅な短縮ができ,また同程度の染色結果が得られた.そして操作も簡便で行いやすいという利点があり,日常的に行う方法の1つとして導入することが十分可能であると思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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