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文献詳細

雑誌文献

臨床検査44巻5号

2000年05月発行

文献概要

今月の主題 微生物培養検査のサンプリング 各論―サンプリングの実際 無菌であるべき検体

3.穿刺液

著者: 小林芳夫1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部中央臨床検査部

ページ範囲:P.495 - P.498

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 穿刺して採取する検体には日常しばしば遭遇する検体としては皮下膿瘍に代表される非解放性膿瘍,関節液および胸水である.これらを穿刺採取に当たって共通に注意すべきは穿刺部位の皮膚常在菌の混入をさける.すなわち,厳重な無菌的処置が要求される,と同時に存在する細菌を必ず検出する,false negative (偽陰性)を避けるように培養検査を行う,すなわち偏性嫌気性菌の検出を見逃してはならない,偏性嫌気性菌は空気に触れると死滅して発育しないため特殊な輸送用機器が必要とされまた培養には,特殊な培地が必要とされる.日本臨床微生物学会の嫌気性菌検査マニュアルに従って検査を行えばこの目的は達せられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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