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文献詳細

雑誌文献

臨床検査44巻5号

2000年05月発行

文献概要

今月の主題 微生物培養検査のサンプリング 各論―サンプリングの実際 少量の常在菌を含む検体

2.胆汁

著者: 品川長夫1 真下啓二2 竹山廣光3 長谷川正光3

所属機関: 1名古屋市厚生院/愛知医科大学 2名古屋市厚生院附属病院外科 3名古屋市立大学医学部第一外科

ページ範囲:P.503 - P.506

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 本来胆汁は無菌であり,急性胆嚢炎のほとんどは胆石の嵌頓による胆嚢管の閉塞で始まる.しかし,細菌感染は必発であり,治療には初めから抗菌薬が必要である.起炎菌の同定において,直接採取した胆汁であれば問題はないが,長期間のドレナージ後や内視鏡下に採取する場合あるいは縫合不全のある症例では注意が必要である.腸管内常在菌の混入が避けられない場合もあり,起炎菌も同じく腸内細菌であることより検体採取状況には留意すべきである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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