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文献詳細

雑誌文献

臨床検査44巻5号

2000年05月発行

文献概要

今月の主題 微生物培養検査のサンプリング 話題

食品微生物検査のサンプリング

著者: 内村眞佐子1

所属機関: 1千葉県衛生研究所細菌研究室

ページ範囲:P.554 - P.556

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1.はじめに
 食品は,生産・製造・加工・流通・調理・保存などさまざまな段階を経て消費者の口に入る.安全な食品を供給するためには,生産・製造・加工工程において品質管理を十分行うことはもちろんのこと,流通過程を経た後も食品の安全性が安定して保たれているか確認する必要がある.また,不幸にも食中毒が発生してしまった場合,その原因を究明して再発防止策を講じなければならない.食品の微生物検査は,製造工程における品質管理,流通後の安全性の確認,食中毒の原因究明の手段として重要な役割を果たす.検査を実施するに当たっては,検体の取り方(サンプリング)が適切でないと食品の検査結果に大きな影響を及ぼし,検査対象食品の衛生学的品質の評価を誤ることになる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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