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文献詳細

雑誌文献

臨床検査44巻6号

2000年06月発行

文献概要

今月の主題 イオンチャネルの変化と心臓 各論

QT延長とM細胞―先天性QT延長症候群も含めて

著者: 清水渉1

所属機関: 1国立循環器病センター内科心臓部門

ページ範囲:P.614 - P.620

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 M細胞は,イヌ,ヒトを含む動物の心室筋中層に存在し,心外膜細胞や心内膜細胞とは異なる電気生理学的,薬理学的特徴を示す細胞群で,種々の心電現象や不整脈発生に関与すると考えられている.貫壁性(M細胞,心外膜,心内膜,Purkinje細胞)活動電位と双極心電図の同時記録が可能な動脈灌流心室筋切片を用いた検討から,正常T波,先天性QT延長症候群におけるQT延長,異常T波およびtorsade de pointesの成因にM細胞が重要な役割を果たしていることが明らかとなった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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