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文献詳細

雑誌文献

臨床検査44巻6号

2000年06月発行

文献概要

今月の主題 イオンチャネルの変化と心臓 話題

冠動脈の機能的評価―flow wireを用いて

著者: 秋山真樹1 赤阪隆史1

所属機関: 1川崎医科大学循環器内科

ページ範囲:P.621 - P.627

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1.フローワイヤーとは何か
 フローワイヤー(flow wire)は,先端に超音波探触子(12MHzまたは15MHz)を装着した細径(直径0.014inchまたは0.018 inch)のガイドワイヤーで,先端から約30°の角度で超音波パルスドプラビームを発信し,サンプルボリウムにおける血流速を記録する装置である.サンプルボリウムは先端から約5mmにあり,大きさは約1×2mmである(図1,2).フローワイヤーを用いると,高速Fourier解析により約6m/secまでの血流速度が測定可能である.これを心臓カテーテル検査時に冠動脈内に留置することで,冠動脈血流速度が測定できる.また本ワイヤーは経皮的冠動脈形成術(PTCA)時のガイドワイヤーとしても使用可能で,冠動脈インターベンション中の血流速動態も観察できる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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