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今月の主題 慢性閉塞性肺疾患 技術解説
慢性閉塞性肺疾患の形態学
著者: 永井厚志1
所属機関: 1東京女子医科大学・呼吸器センター内科
ページ範囲:P.747 - P.752
文献購入ページに移動 慢性閉塞性肺疾患では,中枢気道,末梢気道,肺胞実質領域において既存構造に慢性炎症が加わりそれぞれ特有の病変を形成している.従来は,好中球やマクロファージに由来する蛋白分解酵素が病変形成の主役を演じているとみなされてきたが,近年の研究によりTリンパ球,好酸球などの免疫関連細胞も病変の進展に深く関与している可能性が指摘されている.かかる病変の評価には,病態との関連性を検討するうえでも定量的評価を行う必要がある.そのためには,それぞれの病変に即した最も適切な評価法が求められる.
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