文献詳細
文献概要
今月の主題 慢性閉塞性肺疾患 話題
肺気腫の発症,進展とウイルス感染
著者: 松瀬健1
所属機関: 1横浜市立大学医学部附属市民総合医療センター呼吸器内科
ページ範囲:P.759 - P.761
文献購入ページに移動1.はじめに
喫煙は末梢気道の炎症を引き起こし,肺気腫をはじめとした慢性閉塞性肺疾患(COPD)発症における重要な危険因子である.しかし実際に喫煙者の一部のみにCOPDが発症するにすぎず,COPDの発症,進展において,喫煙によって引き起こされる末梢肺組織における慢性炎症反応を増強し,末梢気道病変をもたらす他の独立した内因性あるいは外因性の発症因子の存在が示唆されている.また疫学的検討から小児期の下気道感染は成人におけるCOPD発症の喫煙とは独立した危険因子と考られている.
喫煙は末梢気道の炎症を引き起こし,肺気腫をはじめとした慢性閉塞性肺疾患(COPD)発症における重要な危険因子である.しかし実際に喫煙者の一部のみにCOPDが発症するにすぎず,COPDの発症,進展において,喫煙によって引き起こされる末梢肺組織における慢性炎症反応を増強し,末梢気道病変をもたらす他の独立した内因性あるいは外因性の発症因子の存在が示唆されている.また疫学的検討から小児期の下気道感染は成人におけるCOPD発症の喫煙とは独立した危険因子と考られている.
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