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今月の主題 慢性閉塞性肺疾患 話題
慢性閉塞性肺疾患患者における健康関連QoL評価法の進歩
著者: 西村浩一12 羽白高12 月野光博2
所属機関: 1京都大学大学院医学研究科呼吸器病態学 2京都大学医学部附属病院呼吸器内科
ページ範囲:P.762 - P.764
文献購入ページに移動わが国では,Quality of life (QoL)の用語はイメージに対する抽象的な用語として使用されているのが現状である.欧米では,早くからこの領域に関する科学的研究が体系的に積み重ねられて来た.呼吸器疾患の領域でも,QoLの評価は近年のトピックスの1つであり1),特に長年の経過において呼吸困難によりその日常生活が障害されることが多いCOPDは,QoL研究のモデル的な疾患として位置付けられている.
一般に,QoLとは,健康状態とは直接的な関係が乏しい,例えば,経済状態,職業や住居などの要因が関与する包括的概念である.医学や医療の分野において,健康や疾病との関係を目的としてQoLを議論する場合は,健康関連QOLという用語が使用される.
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