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今月の主題 自動機器分析に要求される標準化 総説
自動化機器の標準化に必要なもの
著者: 田尾龍治1 山下勝治
所属機関: 1(株)日立製作所計測器グループ
ページ範囲:P.819 - P.826
文献購入ページに移動 1980年代に始まった臨床検査自動化システムは1990年代になって本格的に臨床検査室に導入されるようになった.一方,各施設で使用される採血管や検体ID方式の違い,各社の搬送装置そのものの違い,あるいは分析装置の搬送装置への接続方式の違いなどのため,接続に際して異なる方式間のインターフェースが必要となった.これが自動化システム導入に際して多大なコストを発生する原因となり,改善の必要性がクローズアップされてきた.このような異なるインターフェースを標準化し,臨床検査自動化システム導入に伴うコスト低減を目指して,NCCLSおよびJCCLSでは1996年~1997年から臨床検査自動化システムにかかわる標準規格の検討を開始した.その成果は既にNCCLSの標準規格案としてまとめられており,2000年末までには標準規格として公表される.
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