文献詳細
文献概要
今月の主題 自動機器分析に要求される標準化 総説
血球分析装置における標準化
著者: 岡田徳弘1
所属機関: 1シスメックス(株)
ページ範囲:P.827 - P.834
文献購入ページに移動 標準化の目的は分析値の正確度を高めることにあるとしたとき,血球分析装置の正確度を左右する要因は多岐に渡っている.
装置自体はその分析原理,流体回路,電子回路,試薬,装置の較正などそれぞれに誤差要因を持っている.
装置メーカー間の正確度を整合させるため,国際血液学標準化委員会(ICSH)を中心とする標準化推進機関は古くから標準物質の作成や標準測定法の設定を進めてきた.しかしながら,正確度に関する誤差要因が複雑であることに加え,同時測定項目の拡張を中心とする新しい装置の開発が次々と行われるため,標準化活動が追従できない状況にある.一方正確度の保証は分析された個々の検査値に対してリアルタイムで行われるべきで,全体的な標準化に加え日常検査の場における正確度保証活動が重要であり,それが体系的に実施される必要がある.
装置自体はその分析原理,流体回路,電子回路,試薬,装置の較正などそれぞれに誤差要因を持っている.
装置メーカー間の正確度を整合させるため,国際血液学標準化委員会(ICSH)を中心とする標準化推進機関は古くから標準物質の作成や標準測定法の設定を進めてきた.しかしながら,正確度に関する誤差要因が複雑であることに加え,同時測定項目の拡張を中心とする新しい装置の開発が次々と行われるため,標準化活動が追従できない状況にある.一方正確度の保証は分析された個々の検査値に対してリアルタイムで行われるべきで,全体的な標準化に加え日常検査の場における正確度保証活動が重要であり,それが体系的に実施される必要がある.
掲載誌情報