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今月の主題 テレメディスン(遠隔医療) 総説
テレメディスン(遠隔医療)の経緯と将来
著者: 高橋隆1
所属機関: 1京都大学医学部附属病院医療情報部
ページ範囲:P.935 - P.940
文献購入ページに移動 遠隔医療は医療過疎地域に対して患者直接診療の代替手段として緊急避難的に始まり,通信手段の発達とともに種々応用分野を展開.長い助走期間の後,画像技術の進歩による質の低下を伴わない遠隔地への医療供給の見通しと,足枷だった医師法20条無診察診療禁止条項の解釈通達により,急速な展開を見た.特に今日の在宅医療需要の増大は遠隔医療の重要性を増し,いまや正規医療供給手段への位置づけが進行中といえる.さらに今後VR技術の導入により,遠隔医療の守備範囲は一層増大するだろう.
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