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文献詳細

雑誌文献

臨床検査44巻9号

2000年09月発行

文献概要

コーヒーブレイク

女性と血小板

著者: 寺田秀夫1

所属機関: 1聖路加国際病院内科/昭和大学内科

ページ範囲:P.1001 - P.1001

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 約150年前は血液のゴミと考えられていた血小板.Donne (1842)ついでSchultz (1965)により初めて血液の一構成要素として認知され,さらにBizzozero (1982)によりようやく血小板と命名されたこの赤血球の1/10にも満たない小さな血球が現在ではわれわれの生命を直接脅かす出血と血栓の病態の主役であることがわかっている.
 昨年秋の私の外来診療での思わぬハプニングである.48歳の主婦,病名は特発性血小板減少性紫斑病(慢性型)で,未婚のころから私の患者さんであった.性格もおおらかで5年くらい前からステロイドを服用しなくても,血小板数は58,000~70,000前後ですっかり寛解が続いている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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