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文献詳細

雑誌文献

臨床検査44巻9号

2000年09月発行

文献概要

シリーズ最新医学講座―遺伝子診断 Technology編

DHPLOによるDNAフラグメント解析

著者: 大藤道衛1

所属機関: 1東京テクニカルカレッジ・バイオテクノロジー科

ページ範囲:P.1007 - P.1014

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はじめに
 Denaturing high performance liquid chromatogra-phy (DHPLC)は,1本鎖および2本鎖DNAの分離1)はもとよりHomoduplexとHeteroduplex DNAの分離にも有効な方法である2).最近ではDHPLCの自動化機器も市販されてきた.
 PCRで増幅した正常DNA断片と検体のDNA断片を混合後熱変性し,両者の間にミスマッチを持ったハイブリッド(Heteroduplex)が形成されるか否かを調べることにより変異を高感度に検出する方法がHeteroduplex解析(Heteroduplex Analysis;HA)である.しかし,Heteroduplex DNAの検出には,denaturing gradient gel electophoresis (DGGE)やtemperature gradient gel electrophoresis (TGGE)など煩雑な電気泳動技術が必要である3).この際,Heteroduplexを形成したDNA断片が,変性条件の電気泳動で検出されやすいように40塩基程度のGCクランプを持つプライマーにて増幅する必要があり4),Heteroduplex解析普及の妨げになってきた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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