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文献詳細

雑誌文献

臨床検査44巻9号

2000年09月発行

文献概要

トピックス

一酸化炭素と心血管疾患

著者: 盛田俊介1 片山茂裕1

所属機関: 1埼玉医科大学第4内科学教室

ページ範囲:P.1021 - P.1022

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はじめに
 1987年,Moncadaらが一酸化炭素(NO)を血管内皮細胞由来弛緩因子と同定して以来10年で,NOはガス状情報伝達物質としての地位を確立した.生体内各所で多彩な生理活性を有するこのNOと類似した性格を有する可能性を秘めたもう1つのガス状物質が,一酸化炭素(CO)である.しかし,現在までのところ,COの生理的意義に関しては,Vermaらが中枢神経系でのneur-otransmitterとしての可能性を示唆した報告1)以来血管系での病態生理学的意義に関する研究はまだ緒についたばかりである.そこでここに,これまでに報告されたCOの心血管疾患における関与の可能性について言及する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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