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Immuno-PCRを用いたTNFαの高感度検出法
著者: 渡辺直樹1
所属機関: 1札幌医科大学医学部臨床検査医学
ページ範囲:P.1026 - P.1027
文献購入ページに移動 生体内には,腫瘍壊死因子(tumor necrosisfactorα;TNFα)のように,ごく微量(pmol/lの濃度)で強い作用を発揮するさまざまなサイトカインが存在している.
TNFαは,免疫,神経生理など各種生体反応の重要なメディエーターとして知られているが1,2),従来の方法では,健常者を含め低濃度域での測定は検出感度上不可能であったため,病態の初期像や進展の把握および治療効果のモニタリングなど,詳細な解析はできなかった.そこで,われわれは,ELISA法の特異性とPCRの感度を併せ持つImmuno-PCRを用いて,TNFαの高感度検出法の確立を試みている3)(図1).
TNFαは,免疫,神経生理など各種生体反応の重要なメディエーターとして知られているが1,2),従来の方法では,健常者を含め低濃度域での測定は検出感度上不可能であったため,病態の初期像や進展の把握および治療効果のモニタリングなど,詳細な解析はできなかった.そこで,われわれは,ELISA法の特異性とPCRの感度を併せ持つImmuno-PCRを用いて,TNFαの高感度検出法の確立を試みている3)(図1).
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