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文献詳細

雑誌文献

臨床検査44巻9号

2000年09月発行

文献概要

資料

チロナミン投与患者における血中遊離型トリヨードサイロニン測定値の乖離

著者: 渡辺弘子1 須賀保幸1 菅野剛史2

所属機関: 1浜松医科大学附属病院検査部 2浜松医科大学臨床検査医学講座

ページ範囲:P.1035 - P.1039

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 血中遊離型トリヨードサイロニン(Free Triiodothyr-omine;FT 3)濃度測定キットアマライト-MABとビトロスとの相関において,トリヨードサイロニン(3,5,3′-triiodo-1-thyronine;T3)製剤チロナミン投与患者群の回帰と非投与群の回帰との間に乖離が観察された.添加実験によって,回帰の乖離はチロナミン中のT3に起因することが判明した.平衡透析法/Radioimmunoassay (RIA)に準じるとされるカラム吸着クロマトグラフィー/RIAに対する5種類のFT3間接測定法キットの相関において,チロナミン投与群と非投与群との回帰の乖離の傾向は測定キットによって異なった.測定キット変更時,チロナミン投与患者検体には注意が必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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