icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査45巻1号

2001年01月発行

文献概要

今月の主題 サイトカイン・ケモカイン 総説

サイトカインの転写調節機構

著者: 宮武昌一郎1 竹本直史1 鴨川由美子1

所属機関: 1東京大学医科学研究所基礎医科学大部門染色体制御分野

ページ範囲:P.19 - P.28

文献購入ページに移動
 サイトカインは,生体防御を担う免疫系,血液系で機能する蛋白質性ホルモンであり,さまざまな刺激に応答して発現するものが多い.したがって,細胞の活性化に伴い誘導される遺伝子が多いため,シグナル伝達系による転写因子群の制御を解析するよいモデルシステムである.本稿では,前半でT細胞でのサイトカイン遺伝子の転写制御において中心的な役割を担う.転写因子NFATを中心に解説する.後半はさまざまな細胞種により産生されるサイトカインの種類は多様であるが,その特異性が染色体構造により制御されるということに関して,ヘルパーT細胞サブセットを例に考察する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?