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今月の主題 サイトカイン・ケモカイン 話題
動脈硬化とケモカイン
著者: 飯笹久1
所属機関: 1共立薬科大学薬剤学教室
ページ範囲:P.69 - P.71
文献購入ページに移動1.はじめに
動脈硬化とは動脈壁の肥厚,弾性の低下および機能低下を示す限局性動脈病変の総称で,粥状硬化の前段階として認められる血管内皮細胞下の泡沫細胞(脂肪を貪食したマクロファージ)の増加と,平滑筋細胞の増加(肥厚化)を特徴とする.従来これら細胞蓄積のメカニズムは不明であったが,近年ケモカインが重要な役割をしていることが明かとなってきた.本総説では,動脈硬化とケモカインと題し,最近の知見を紹介する.
動脈硬化とは動脈壁の肥厚,弾性の低下および機能低下を示す限局性動脈病変の総称で,粥状硬化の前段階として認められる血管内皮細胞下の泡沫細胞(脂肪を貪食したマクロファージ)の増加と,平滑筋細胞の増加(肥厚化)を特徴とする.従来これら細胞蓄積のメカニズムは不明であったが,近年ケモカインが重要な役割をしていることが明かとなってきた.本総説では,動脈硬化とケモカインと題し,最近の知見を紹介する.
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