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血中可溶性トランスフェリン受容体の測定
著者: 樋川明久1
所属機関: 1栄研化学株式会社生物化学研究所
ページ範囲:P.88 - P.90
文献購入ページに移動1.はじめに
鉄は,細胞の分裂,増殖,呼吸などに不可欠の金属イオンであり,生体内での貯蔵と利用のバランスのうえに立った半閉鎖系の中に存在している.血中でトランスフェリン(transferrin;Tf)と結合した鉄は,細胞表面の受容体であるトランスフェリン受容体(transferrin receptor;TfR)によって細胞内に取りこまれ,過剰の鉄はフェリチン蛋白の中に隔離貯蔵される.
TfR蛋白質は95kDaのII型膜蛋白で,SS結合を介しホモ二量体を形成している.一方,血液中の可溶性TfR (soluble transferrin receptor,sTfR)は,膜結合部位を含むN末端からの100アミノ酸が限定分解された85kDaの分子である.
鉄は,細胞の分裂,増殖,呼吸などに不可欠の金属イオンであり,生体内での貯蔵と利用のバランスのうえに立った半閉鎖系の中に存在している.血中でトランスフェリン(transferrin;Tf)と結合した鉄は,細胞表面の受容体であるトランスフェリン受容体(transferrin receptor;TfR)によって細胞内に取りこまれ,過剰の鉄はフェリチン蛋白の中に隔離貯蔵される.
TfR蛋白質は95kDaのII型膜蛋白で,SS結合を介しホモ二量体を形成している.一方,血液中の可溶性TfR (soluble transferrin receptor,sTfR)は,膜結合部位を含むN末端からの100アミノ酸が限定分解された85kDaの分子である.
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