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資料

急性炎症マーカーとしての血中IL-6測定の評価検討

著者: 望月規央1 奥田勲2 青木貞男1 佐藤成彦1 和田弘夫1 加藤寿夫1 大貫経一1 齋藤信一1

所属機関: 1国立病院東京災害医療センター臨床検査科 2国立療養所東京病院臨床検査科

ページ範囲:P.107 - P.110

 筆者らは,SIRS患者の血中IL-6およびCRPを経時的に測定し比較検討を行った.初療時における多発性外傷群のCRP平均値は0.22mg/dlと基準値以下であったが,血中IL-6平均値は59.8pg/mlであり正常群と比較して有意に高値を示した.また,ピーク到達平均所要時間もIL-6が15.9時間,CRPが42.4時間であり,IL-6がCRPに先行してピーク値を示した。以上のことから筆者らは,IL-6が急性炎症マーカーとして有用であると考える.

掲載雑誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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