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特集 超音波検査の技術と臨床 序文
最新の装置の動向―総論にかえて
著者: 伊東紘一1
所属機関: 1自治医科大学臨床検査医学
ページ範囲:P.1166 - P.1167
文献購入ページに移動 超音波検査・診断学の進歩発展は超音波検査診断装置の動向に依存しているといって過言ではない.この分野における技術面における進歩は数限りないともいえる.そのなかで特筆されるのが,ソマーや入江らのリアルタイム装置と滑川によるカラードプラ装置の発明である.いずれも日本の技術者の貢献が大きいのは誰もが承知していることである.ところが,その次の大きな進歩は診断装置そのもののコンピュータ化である.すなわち,マスラックによりコンピューテットソノグラフイーの幕が開けたことである.そこから派生した多くの進歩がある.また,二次元白黒断層画像やカラードプライメージ,あるいは三次元画像などの新たな展開と超音波造影法にかかわる諸問題など,いまや超音波検査・診断法の分野の進歩は留まることを知らないような新展開にある.
超音波画像の進歩はデジタル化技術による.現在の新しい検査・診断装置はすべてデジタルビームフォーミングになっている.このことは,多方向同時受信,高速フレームレート,コード化パルス,大きなダイナミックレンジ,ノイズの改善などを可能にした.これらのことがBモードの白黒断層画像の分解能の向上を推進したのである.さらに,CPUの高速化やメモリーの大容量化は装置の高性能化,小型化を推進してきた.
超音波画像の進歩はデジタル化技術による.現在の新しい検査・診断装置はすべてデジタルビームフォーミングになっている.このことは,多方向同時受信,高速フレームレート,コード化パルス,大きなダイナミックレンジ,ノイズの改善などを可能にした.これらのことがBモードの白黒断層画像の分解能の向上を推進したのである.さらに,CPUの高速化やメモリーの大容量化は装置の高性能化,小型化を推進してきた.
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