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文献概要
特集 超音波検査の技術と臨床 Ⅰ.基礎 1.装置
2)符号化送信の超音波診断装置への応用
著者: 地挽隆夫1
所属機関: 1GE横河メディカルシステム株式会社超音波研究室
ページ範囲:P.1175 - P.1179
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古くからレーダの分野では,高いS/Nと高い距離分解能を両立させるための手段として,パルス圧縮(pulse compression)という技術が用いられてきた1).この技術は,送信パルスとしてパルス内に特殊な変調を施したパルス幅の広い送信信号を用い,受信後にそれを復調することで狭いパルスに変換するものである.coded excitationとも呼ばれるこの技術を超音波診断装置へ応用しようという研究は以前から報告されていた2,3)が,商用機において臨床応用が可能となったのはごく最近のことである.
パルス圧縮の方式,すなわち送信パルスの変調方式には,大きく次の2つがある.
古くからレーダの分野では,高いS/Nと高い距離分解能を両立させるための手段として,パルス圧縮(pulse compression)という技術が用いられてきた1).この技術は,送信パルスとしてパルス内に特殊な変調を施したパルス幅の広い送信信号を用い,受信後にそれを復調することで狭いパルスに変換するものである.coded excitationとも呼ばれるこの技術を超音波診断装置へ応用しようという研究は以前から報告されていた2,3)が,商用機において臨床応用が可能となったのはごく最近のことである.
パルス圧縮の方式,すなわち送信パルスの変調方式には,大きく次の2つがある.
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