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特集 超音波検査の技術と臨床 Ⅰ.基礎 1.装置
6)診断用超音波の安全な使用法
著者: 内藤みわ1
所属機関: 1アロカ株式会社TP技術部開発グループ
ページ範囲:P.1195 - P.1200
文献購入ページに移動はじめに
最近の30年間で超音波診断装置は非常に普及した.この理由の1つとして診断に使われる超音波が放射線に比べ安全であることが挙げられる.しかし診断超音波は技術の進歩に伴って多様になっており,場合によっては検査者が診断上の有用性と患者に対する安全性の比率を考慮しながら使用する必要性が生じている.
ここではまず超音波による物理現象・生体作用を説明し,次に最近の超音波診断装置で実施されている音響出力のリアルタイム表示1)としてメカニカルインデックス(mechanical index ; MI)およびサーマルインデックス(thermal index;TI)について解説し,臨床検査実施時のリアルタイム表示の具体的な活用例について述べ,最後に国際的な安全性ガイドラインの動向を紹介する.
最近の30年間で超音波診断装置は非常に普及した.この理由の1つとして診断に使われる超音波が放射線に比べ安全であることが挙げられる.しかし診断超音波は技術の進歩に伴って多様になっており,場合によっては検査者が診断上の有用性と患者に対する安全性の比率を考慮しながら使用する必要性が生じている.
ここではまず超音波による物理現象・生体作用を説明し,次に最近の超音波診断装置で実施されている音響出力のリアルタイム表示1)としてメカニカルインデックス(mechanical index ; MI)およびサーマルインデックス(thermal index;TI)について解説し,臨床検査実施時のリアルタイム表示の具体的な活用例について述べ,最後に国際的な安全性ガイドラインの動向を紹介する.
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