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特集 超音波検査の技術と臨床 Ⅰ.基礎 2.新しい手法
1)ハーモニックイメージングとは
著者: 小笠原正文1
所属機関: 1GE横河メディカルシステム株式会社超音波事業部システムグループ
ページ範囲:P.1201 - P.1204
文献購入ページに移動はじめに
近年,超音波画像の改善を目的として,特に従来のBモード手法で非常に描画が難しいとされている対象に対し,その画質を大幅に改善する手法としてハーモニックイメージングなる手法が用いられている.ハーモニックイメージングは超音波が生体組織中を伝播するとき,組織の音響的非線形性により伝播超音波の波形が歪み,それに由来して発生する高調波を用いて描画する手法である.
この手法を用いることにより体表面近傍の多重反射やアーチファクト,またサイドローブによる音響ノイズを大幅に抑え,空間分解能に優れ,かつコントラスト分解能にも優れた画像を得られるようになった.ここではその原理について概説する.
近年,超音波画像の改善を目的として,特に従来のBモード手法で非常に描画が難しいとされている対象に対し,その画質を大幅に改善する手法としてハーモニックイメージングなる手法が用いられている.ハーモニックイメージングは超音波が生体組織中を伝播するとき,組織の音響的非線形性により伝播超音波の波形が歪み,それに由来して発生する高調波を用いて描画する手法である.
この手法を用いることにより体表面近傍の多重反射やアーチファクト,またサイドローブによる音響ノイズを大幅に抑え,空間分解能に優れ,かつコントラスト分解能にも優れた画像を得られるようになった.ここではその原理について概説する.
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