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文献詳細

雑誌文献

臨床検査45巻11号

2001年10月発行

文献概要

特集 超音波検査の技術と臨床 Ⅰ.基礎 2.新しい手法

5)造影剤による腫瘍血流のイメージング

著者: 工藤正俊1

所属機関: 1近畿大学医学部消化器内科

ページ範囲:P.1219 - P.1224

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はじめに
 腫瘍血流のイメージングには大きく分けて動注法と静注法がある.動注法としてはCO2マイクロバブルをコントラスト剤として使用するUSangiographyが1980年代初頭より行われてきた1~4).静注法としては現在唯一の国内の市販薬であるLevovist®を用いて行う造影法が最近広く行われるようになってきている.静注造影法の中でも基本波のカラードプラ(color Doppler)もしくはパワードプラ(power Doppler)を用いる造影ドプラ法とハーモニック(Harmonic)法を応用した造影ハーモニック法の2種類がある.さらにハーモニック法のなかにもハーモニックパワードプラ法とハーモニックBモード法の2種類の方法がある.これらは現時点では装置によって性能が異なるため,その装置のperformanceに応じて使い分けがなされているのが現状である.本稿では最も一般的に行われている肝腫瘍に対する静注造影エコー法について概説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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