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文献詳細

雑誌文献

臨床検査45巻11号

2001年10月発行

文献概要

特集 超音波検査の技術と臨床 Ⅳ.腹部

5.門脈血流

著者: 川崎俊彦1 工藤正俊1

所属機関: 1近畿大学医学部消化器内科

ページ範囲:P.1431 - P.1435

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はじめに
 肝硬変症や劇症肝炎,術後肝不全など様々な肝疾患の病態を把握するには,肝血流量の正確な測定が不可欠である.肝臓は肝動脈と門脈の2重の供血路をもつ,ユニークな臓器である.門脈は酸素分圧こそ肝動脈より低いが,血流量は肝動脈の2~4倍であり,消化管より肝へのホルモン伝達も担っていると考えられるため,その動態の把握は肝動脈以上に重要である.
 超音波ドプラ法を用いた血流計の臨床応用が始まると,層流であり定常流に近い門脈系の血管の血流量は,体外よりかなり正確に測定できるようになった1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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