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特集 超音波検査の技術と臨床 コラム
超音波とCT, MRとの比較―その長所と短所
著者: 大熊潔1
所属機関: 1慶應義塾大学医学部放射線診断科
ページ範囲:P.1480 - P.1483
文献購入ページに移動1.はじめに
超音波とCT, MRはいずれも画像診断のなかで大きな位置を占めている.このなかで超音波は装置もCT, MRに比べ安価で簡便に行えることから特に腹部領域ではスクリーニング検査として広く行われている.ところで,スクリーニング検査には病変を広く確実に拾い上げることが求められている.この意味では超音波は多少問題点を抱えているといわざるを得ない.それは,装置・検者・被検者によっても異なるが,どうしても盲点を完全になくすことが困難なことである.すなわち,"確実に"という点が少々問題なのである.臨床的に病変が疑われる場合には超音波で所見がなくてもCT, MRなどを躊躇すべきではないだろう.
一方,CT, MRは精密検査と考えられている.もちろんCT, MRのほうが診断能に優れていることも多いが,CT, MRよりも超音波のほうが診断能に優れていることもあることは銘記すべきである.すなわち,対象部位・疾患によって超音波,CT, MRの使い分けが必要なのである.
超音波とCT, MRはいずれも画像診断のなかで大きな位置を占めている.このなかで超音波は装置もCT, MRに比べ安価で簡便に行えることから特に腹部領域ではスクリーニング検査として広く行われている.ところで,スクリーニング検査には病変を広く確実に拾い上げることが求められている.この意味では超音波は多少問題点を抱えているといわざるを得ない.それは,装置・検者・被検者によっても異なるが,どうしても盲点を完全になくすことが困難なことである.すなわち,"確実に"という点が少々問題なのである.臨床的に病変が疑われる場合には超音波で所見がなくてもCT, MRなどを躊躇すべきではないだろう.
一方,CT, MRは精密検査と考えられている.もちろんCT, MRのほうが診断能に優れていることも多いが,CT, MRよりも超音波のほうが診断能に優れていることもあることは銘記すべきである.すなわち,対象部位・疾患によって超音波,CT, MRの使い分けが必要なのである.
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