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特集 超音波検査の技術と臨床 コラム
ドプラ法による血流速度,量を計測するときの注意点
著者: 重田浩一朗1 谷口信行1 伊東紘一1
所属機関: 1自治医科大学臨床検査医学
ページ範囲:P.1491 - P.1491
文献購入ページに移動流速を正確に計測するためには,多少の注意が必要である.まず計測したい血管を明瞭に描出しカラードプラで表示する.そして図1のようにサンプルボリュームを設定し血流方向に対して角度補正を行うが,血流速度は血流方向に対するドプラ入射角をθ,流速をv,ドプラ偏移をfd,送信周波数をf,音速をcとするとv=fd×c/2 f×cosθの式で示される.この入射角度の設定が最も重要で,0度なら探触子面に垂直に向かってくる血流を拾うこととなり,ほぼ正確な計測ができる.入射角による補正は当然この角度が小さいほど誤差が少なく,60度を超えると急激に大きくなる.
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