文献詳細
文献概要
特集 超音波検査の技術と臨床 コラム
RF信号を用いた距離計測
著者: 谷口信行1
所属機関: 1自治医科大学臨床検査医学
ページ範囲:P.1493 - P.1493
文献購入ページに移動 RF(radiofrequency)信号とは,超音波装置が受信するもともとの信号のことで,図1のような波形をしている.これにはわれわれが超音波検査で得られる情報すべてが含まれており,例えば図1のように,強度がAモード,Bモードなどに利用されるだけでなく,周波数または位相の変化がパルスドプラ法,カラードプラ法などの速度の検出に利用されている.
RF信号を使う距離計測法は以前から知られているが,超音波画像を用いた距離計測と基本的に異なるのは分解能であり,画像を用いた場合はせいぜい0.1~1.0mm程度であるのに比べ,前者では0.01~0.001mmすなわちその100倍以上正確に計測できる.その理由は,通常の超音波像では異なる2点にキャリパーを設定して距離計測するのに比べ,RF信号を使った計測法では,同じ場所の信号を短時間に2回得ることで,その時間内に目的とするのRF波形がどれくらい移動したかを検出してその距離を計算する.波長より小さいものが測定できるように高性能であるが,大きい移動距離,異なった場所での比較はできず,その使用には制限がある.
RF信号を使う距離計測法は以前から知られているが,超音波画像を用いた距離計測と基本的に異なるのは分解能であり,画像を用いた場合はせいぜい0.1~1.0mm程度であるのに比べ,前者では0.01~0.001mmすなわちその100倍以上正確に計測できる.その理由は,通常の超音波像では異なる2点にキャリパーを設定して距離計測するのに比べ,RF信号を使った計測法では,同じ場所の信号を短時間に2回得ることで,その時間内に目的とするのRF波形がどれくらい移動したかを検出してその距離を計算する.波長より小さいものが測定できるように高性能であるが,大きい移動距離,異なった場所での比較はできず,その使用には制限がある.
掲載誌情報