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私のくふう
採痰容器の改良―喀痰の均質化を目指して
著者: 富田元久1 木下幸保1 新田忠善1 木村伸生1 入江章子1
所属機関: 1国立療養所近畿中央病院臨床検査科
ページ範囲:P.447 - P.448
文献購入ページに移動最近,抗酸菌検査として集菌塗抹法,PCR検査,液体培養などの新しい検査方法がルーチンとして稼動している.これらの方法は,集菌のために3,000×g,20分間の冷却遠心工程が不可欠である.従来使用していた喀痰容器では高速遠心ができない形状,素材であるので,喀痰採取容器の変更が必要になった.当院では1か月の検体数は約1,200件あるので,①一度にできるだけ多く遠心したい,②新しい検査のポイントになる喀痰を均質にする,の2点に重点を置き既製品を探したが,ニーズに合ったものがなかった.そこで種々検討し,アジア器材株式会社に協力をお願いし,喀痰容器を完成したので紹介する.
図1に仕上がったサイズ25φ×110.5mm (35ml)の採痰管を示す.
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