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学会だより 第51回日本電気泳動学会総会
ポストゲノム時代への橋渡し
著者: 戸田年総1
所属機関: 1東京都老人総合研究所遺伝子情報部門
ページ範囲:P.449 - P.449
文献購入ページに移動 11月9日(木),10日(金)の両日,松山市民会館において第51回日本電気泳動学会総会が開催された.Tiselius電気泳動による血清蛋白分画法の開発とともにスタートした日本電気泳動学会も一昨年創立50周年を迎え,20世紀最後となった今総会は,くしくも新たなる50年への第一歩を踏み出すものとなった.ヒトゲノム解読計画がほぼ終焉し,本格的な"ポストゲノム時代"を迎えようとしている中にあって,臨床検査の領域においても電気泳動の位置づけが変わらざるを得ない状況になってきているが,今総会はきたる21世紀の新しい臨床検査の方向性を暗示する重要なものとなった.
今総会のプログラムは真鍋敬総会長(愛媛大学理学部物質理学科・教授)のアイディアで,これまでない画期的な構成が取り入れられた.例年の総会では特別講演,教育講演,シンポジウムなどを一般演題から切り離し,催しものとして企画されていたが,今回はプログラム全体をテーマごとに分割し,世界の最先端で活躍している第一線の研究者を基調講演者として招き,その中に一般演題から重要と判断された発表を取り混ぜて1つのセッションを組み上げるという国際会議でよく行われるプログラム構成が取り入れられた.
今総会のプログラムは真鍋敬総会長(愛媛大学理学部物質理学科・教授)のアイディアで,これまでない画期的な構成が取り入れられた.例年の総会では特別講演,教育講演,シンポジウムなどを一般演題から切り離し,催しものとして企画されていたが,今回はプログラム全体をテーマごとに分割し,世界の最先端で活躍している第一線の研究者を基調講演者として招き,その中に一般演題から重要と判断された発表を取り混ぜて1つのセッションを組み上げるという国際会議でよく行われるプログラム構成が取り入れられた.
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