icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査45巻8号

2001年08月発行

文献概要

今月の主題 薬剤耐性菌をめぐる最近の話題 いま話題の耐性菌

アンピシリン耐性インフルエンザ菌

著者: 渡辺彰1

所属機関: 1東北大学加齢医学研究所呼吸器腫瘍研究分野

ページ範囲:P.821 - P.826

文献購入ページに移動
 市中発症呼吸器感染などで肺炎球菌の次に重要なインフルエンザ菌のampicillin耐性は,以前はβ-lactamase産生が主でβ-lactamase阻害剤で対応し得たが,近年,β-lactamaseを産生せずにペニシリン結合蛋白の変異による耐性を示す(BLNAR)株が増えている.分離率は5~40%前後と報告により差はあるが,β-lactamase産生株に代わって増加しつつある.幸いに耐性度は低く,PIPCやCTRXなどのβ-ラクタム薬やキノロン薬の適応が高い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?