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今月の主題 薬剤耐性菌をめぐる最近の話題 いま話題の耐性菌
アンピシリン耐性インフルエンザ菌
著者: 渡辺彰1
所属機関: 1東北大学加齢医学研究所呼吸器腫瘍研究分野
ページ範囲:P.821 - P.826
文献購入ページに移動 市中発症呼吸器感染などで肺炎球菌の次に重要なインフルエンザ菌のampicillin耐性は,以前はβ-lactamase産生が主でβ-lactamase阻害剤で対応し得たが,近年,β-lactamaseを産生せずにペニシリン結合蛋白の変異による耐性を示す(BLNAR)株が増えている.分離率は5~40%前後と報告により差はあるが,β-lactamase産生株に代わって増加しつつある.幸いに耐性度は低く,PIPCやCTRXなどのβ-ラクタム薬やキノロン薬の適応が高い.
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