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文献詳細

雑誌文献

臨床検査45巻8号

2001年08月発行

文献概要

今月の主題 薬剤耐性菌をめぐる最近の話題 いま話題の耐性菌

多剤耐性バクテロイデス・フラジリス

著者: 加藤直樹1

所属機関: 1岐阜大学医学部附属嫌気性菌実験施設

ページ範囲:P.863 - P.868

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 Bacteroides fragilisは嫌気性菌感染症から最も高率に分離される嫌気性グラム陰性桿菌である.一般臨床で広く使用される多くのペニシリン系薬,セフェム系薬に耐性を示すため,β-ラクタマーゼ阻害薬との合剤が推奨されている.また,クリンダマイシン,マクロライド系薬,テトラサイクリン系薬に耐性の株も多く見られる.既存のニューキノロン系薬には感受性が低い.カルバペネム系薬は嫌気性菌に強い抗菌力を示し,切り札的抗菌薬であるが,耐性株が数パーセント検出されており,今後の動向を注目する必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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