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今月の主題 薬剤耐性菌をめぐる最近の話題 話題
フルコナゾール耐性カンジダ・アルビカンス
著者: 山口英世1
所属機関: 1帝京大学医真菌研究センター
ページ範囲:P.879 - P.883
文献購入ページに移動1.はじめに
薬剤耐性真菌に関して近年最大の関心事となってきたのは,いうまでもなくフルコナゾール(fluconazole;FLCZ)耐性Candida spp.,特に二次耐性Candida albicansの出現である.それには次のような理由が挙げられる.
(i)Candida感染症(カンジダ症)は深在性真菌症の第1位を占め,その最多起因菌がC. albicansである.(ii)アゾール系抗真菌薬,特にFLCZによる治療は,アムホテリシンB(amphotericin B;AMPH)のそれとならんで現行の抗真菌化学療法の主流となっている.(iii)アゾール系薬剤に対する二次耐性は極めて起こりにくいとされてきた.(iv)FLCZ耐性C. albicansの大半は,イトラコナゾール(itraconazole;ITCZ)をはじめ他のアゾール系薬剤と,また一部はAMPHとも交叉耐性を示す.
薬剤耐性真菌に関して近年最大の関心事となってきたのは,いうまでもなくフルコナゾール(fluconazole;FLCZ)耐性Candida spp.,特に二次耐性Candida albicansの出現である.それには次のような理由が挙げられる.
(i)Candida感染症(カンジダ症)は深在性真菌症の第1位を占め,その最多起因菌がC. albicansである.(ii)アゾール系抗真菌薬,特にFLCZによる治療は,アムホテリシンB(amphotericin B;AMPH)のそれとならんで現行の抗真菌化学療法の主流となっている.(iii)アゾール系薬剤に対する二次耐性は極めて起こりにくいとされてきた.(iv)FLCZ耐性C. albicansの大半は,イトラコナゾール(itraconazole;ITCZ)をはじめ他のアゾール系薬剤と,また一部はAMPHとも交叉耐性を示す.
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