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文献詳細

雑誌文献

臨床検査45巻8号

2001年08月発行

文献概要

シリーズ最新医学講座―免疫機能検査・8

漢方薬の免疫機能に及ぼす効果とその評価

著者: 趙重文1 丁宗鐵1

所属機関: 1東京大学医学部生体防御機能学講座

ページ範囲:P.889 - P.895

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はじめに
 漢方薬の免疫機能に及ぼす効果について,様々な方面から検討が加えられ,特に最近の10年間は臨床医学,基礎医学を問わず,国内の報告だけでなく海外での報告も目立つようになってきた.そして,漢方薬の免疫調整作用とその免疫薬理学的機序も徐々に解明され,報告されてきている.
 免疫の分野でこれだけ多くの研究や報告がなされているのは,日本において頻用される漢方方剤(処方)が,現代医学的適応症でいう免疫異常や炎症に関係するものが多いということに起因している.この理由は,日本の漢方が中国で感染症の治療を目的に編纂された古典を重要視してきたからであるとされている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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