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文献詳細

雑誌文献

臨床検査45巻8号

2001年08月発行

文献概要

トピックス

食欲調節と成長ホルモン分泌に作用する新しいホルモン グレリン

著者: 中里雅光1 椎屋智美1 伊達紫1 松倉茂1

所属機関: 1宮崎医科大学第3内科

ページ範囲:P.900 - P.903

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1.はじめに
 グレリンは1999年に胃から発見された新規ペプチドホルモンである1).グレリンは28アミノ酸よりなり,分子内に脂肪酸の修飾があり,しかもこの修飾が生物活性発現に必要であるという特徴のある構造をしている(図1).グレリンは強力な成長ホルモン(GH)分泌活性のみならず,摂食亢進や胃機能調節などエネルギー代謝調節にも機能している2).近年の摂食調節ホルモンの研究により,複雑な食欲ならびにエネルギー代謝調節機構が明らかになりつつある.グレリンの発見とその生理作用ならびに血漿濃度と病態との関連について概説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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