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今月の主題 テーラーメイド医療と臨床検査
各論
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チトクロムP450(CYP)は肝臓に存在する主要な薬物代謝酵素であり,様々な医薬品の代謝を触媒している.CYPの遺伝子多型により酵素活性が低下または欠損し,そのCYPが代謝する医薬品の血中濃度が異常に上昇することで副作用が生じたり,または薬効を有する代謝物が生成しないために薬効が得られないことがあり,CYPの遺伝子多型は薬物治療において重要な問題である.本稿では,CYPの遺伝子多型とその臨床における意義を分子種ごとにわかりやすく解説する.
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