文献詳細
文献概要
特集 造血器腫瘍 Ⅱ 造血器腫瘍の病態と分類
1.急性白血病
著者: 栗山一孝1
所属機関: 1長崎大学大学教育機能開発センター
ページ範囲:P.1204 - P.1211
文献購入ページに移動はじめに
急性白血病のFrench American British (FAB)分類1~4)は,形態学を主体にし,しかも標準的化学療法の適応となり,かつ一定の頻度で認められる病型を対象とした臨床的で実用的な分類法といえる.近年染色体・遺伝子変異の臨床的重要性が明らかになってくるにつれ,これらも包括した分類法の必要性も高まってきた.世界保健機構(WHO)は,1999年急性白血病を含む造血器・リンパ組織悪性腫瘍の分類法を発表した5,6).この新WHO分類は,FAB分類に含まれない病型や特定の染色体・遺伝子変異を有する病型を取り上げ,より包括的分類法といえる.ここでは,まず簡単にWHO分類を紹介したうえで治療の現状について言及したい.
急性白血病のFrench American British (FAB)分類1~4)は,形態学を主体にし,しかも標準的化学療法の適応となり,かつ一定の頻度で認められる病型を対象とした臨床的で実用的な分類法といえる.近年染色体・遺伝子変異の臨床的重要性が明らかになってくるにつれ,これらも包括した分類法の必要性も高まってきた.世界保健機構(WHO)は,1999年急性白血病を含む造血器・リンパ組織悪性腫瘍の分類法を発表した5,6).この新WHO分類は,FAB分類に含まれない病型や特定の染色体・遺伝子変異を有する病型を取り上げ,より包括的分類法といえる.ここでは,まず簡単にWHO分類を紹介したうえで治療の現状について言及したい.
掲載誌情報