icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査46巻11号

2002年10月発行

文献概要

特集 造血器腫瘍 Ⅲ 検査法の基礎知識

11.ウイルス―3) HTLV-I

著者: 森毅彦1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部血液内科

ページ範囲:P.1339 - P.1340

文献購入ページに移動
はじめに
 Human T lymphotrophic virus-I (HTLV-I)は成人T細胞白血病・リンパ腫(Adult T-cellleukemia/lymphoma;ATL)を引き起こすレトロウイルスである.ATLに対する標準的な治療法はなく,治癒させることは不可能とされている.しかしながら,近年,同種造血幹細胞移植により治癒を目指した治療が検討されており,その結果が期待される.またHTLV-IはATL以外にも慢性の痙性脊髄麻痺の病状を示すHTLV-Iassociated myelopathy/tropical spastic para-presis (HAM/TSP)などを引き起こすことも知られている.本稿ではHTLV-Iの検査法とそれにより引き起こされる腫瘍としてATLの検査法について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?