文献詳細
特集 造血器腫瘍
Ⅲ 検査法の基礎知識
文献概要
はじめに
Human T lymphotrophic virus-I (HTLV-I)は成人T細胞白血病・リンパ腫(Adult T-cellleukemia/lymphoma;ATL)を引き起こすレトロウイルスである.ATLに対する標準的な治療法はなく,治癒させることは不可能とされている.しかしながら,近年,同種造血幹細胞移植により治癒を目指した治療が検討されており,その結果が期待される.またHTLV-IはATL以外にも慢性の痙性脊髄麻痺の病状を示すHTLV-Iassociated myelopathy/tropical spastic para-presis (HAM/TSP)などを引き起こすことも知られている.本稿ではHTLV-Iの検査法とそれにより引き起こされる腫瘍としてATLの検査法について述べる.
Human T lymphotrophic virus-I (HTLV-I)は成人T細胞白血病・リンパ腫(Adult T-cellleukemia/lymphoma;ATL)を引き起こすレトロウイルスである.ATLに対する標準的な治療法はなく,治癒させることは不可能とされている.しかしながら,近年,同種造血幹細胞移植により治癒を目指した治療が検討されており,その結果が期待される.またHTLV-IはATL以外にも慢性の痙性脊髄麻痺の病状を示すHTLV-Iassociated myelopathy/tropical spastic para-presis (HAM/TSP)などを引き起こすことも知られている.本稿ではHTLV-Iの検査法とそれにより引き起こされる腫瘍としてATLの検査法について述べる.
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