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特集 造血器腫瘍 Ⅳ 検査の実際
3.骨髄異形成症候群・慢性骨髄増殖性疾患―1)クロナリティー
著者: 唐沢正光1
所属機関: 1群馬大学医学部輸血部
ページ範囲:P.1375 - P.1379
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リンパ増殖性疾患では,Bリンパ球系の疾患は免疫グロブリン遺伝子,Tリンパ球系の疾患はT細胞受容体遺伝子のDNA再構成を指標としてクローン性の診断が行われる.また,染色体分析により,同一の異常が多くの分裂期細胞で検出されればクローン性の造血が強く示唆される.しかし,そのような指標を欠く正常核型の骨髄異形成症候群(myelodysplastic syndromes;MDS)や慢性骨髄性白血病(chronic myelogenous leuke-mia;CML)以外の慢性骨髄増殖性疾患(chronicmyeloproliferative disorders;CMPD)などにおいても,X染色体遺伝子の多型(polymorphism)とメチル化による遺伝子不活化現象を利用した方法によりクローン性の判定が可能である(対象は女性に限られる)1).
リンパ増殖性疾患では,Bリンパ球系の疾患は免疫グロブリン遺伝子,Tリンパ球系の疾患はT細胞受容体遺伝子のDNA再構成を指標としてクローン性の診断が行われる.また,染色体分析により,同一の異常が多くの分裂期細胞で検出されればクローン性の造血が強く示唆される.しかし,そのような指標を欠く正常核型の骨髄異形成症候群(myelodysplastic syndromes;MDS)や慢性骨髄性白血病(chronic myelogenous leuke-mia;CML)以外の慢性骨髄増殖性疾患(chronicmyeloproliferative disorders;CMPD)などにおいても,X染色体遺伝子の多型(polymorphism)とメチル化による遺伝子不活化現象を利用した方法によりクローン性の判定が可能である(対象は女性に限られる)1).
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