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文献詳細

雑誌文献

臨床検査46巻11号

2002年10月発行

文献概要

特集 造血器腫瘍 Ⅳ 検査の実際

7.移植―2) HLAタイピング

著者: 田中秀則1 赤座達也2

所属機関: 1東京都赤十字血液センター検査三課 2日本赤十字社中央血液センター研究部

ページ範囲:P.1450 - P.1456

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はじめに
 現在,同種間の造血幹細胞移植として,骨髄移植,臍帯血移植,あるいは末梢血幹細胞移植などがあり,種々の造血器腫瘍に有効な治療法として実施されている,これらの治療法において,非自己の造血幹細胞を移植する場合は,患者と提供者の主要組織適合性抗原であるHLA (human leu-kocyte antigen;ヒト白血球抗原)の適合度を向上させることが,治療を成功させるための重要な要素となる.
 本稿では,HLA分子と機能,HLA遺伝子,HLA型およびHLAの適合性に関して概説し,HLAタイピング法については各検査法の原理を中心に紹介したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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