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文献詳細

雑誌文献

臨床検査46巻11号

2002年10月発行

文献概要

特集 造血器腫瘍 ひとくちメモ

Rituximab

著者: 加藤淳1

所属機関: 1順天堂大学医学部血液内科

ページ範囲:P.1484 - P.1484

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 Rituximab (商品名リツキサン)は米国のIDEC社とGenentech社により共同開発されたマウス-ヒトキメラ型抗CD20モノクロナル抗体で,可変部(Fab部分,CD20結合部位)はマウス,定常部(Fc部分)はヒトIgG1で構成され,B細胞リンパ腫や自己免疫疾患に対する新しい治療法(抗体療法)を担う有力な抗体として近年注目されている.現在わが国では,CD20陽性の低悪性度または濾胞性B細胞リンパ腫とマントル細胞リンパ腫に適応が認められている.
 CD20はlate pre-B細胞から形質細胞に至る前段階までのB細胞に特異的に発現する細胞膜蛋白であり,カルシウムチャンネル複合体を形成するか,またはそれを調節する機能を持ち,B細胞の活性化,分化,増殖に関与することが知られている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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