文献詳細
文献概要
今月の主題 臨床検査技師の教育 話題
感染症対策チームの一員として
著者: 永沢善三1
所属機関: 1佐賀医科大学附属病院検査部
ページ範囲:P.1683 - P.1688
文献購入ページに移動1.はじめに
わが国で院内感染が医療の現場で真剣に問題視されたのは,1990年代から高頻度に検出され始めたmethicillin-resistant Staphylococcus aureus(MRSA)からであろう.しかもこのMRSA感染症による死亡例が,マスメディアでの報道や富家恵海子氏による『院内感染』(1990)の出版により,社会的な問題にまで発展した.
院内感染が蔓延する背景には,医療技術の進歩により患者の救命率は高くなった反面,易感染状態の患者が増加したことも要因の1つに挙げられる.このような医療の現場において,医師,薬剤師,看護師,臨床検査技師などが部門別に行動しては,病院や患者側にとっては適正医療・医療費の面でメリットが少ない.院内感染は医療スタッフ全員の問題として捉える必要があり,部門を超えた横断的な支援が求められる.
わが国で院内感染が医療の現場で真剣に問題視されたのは,1990年代から高頻度に検出され始めたmethicillin-resistant Staphylococcus aureus(MRSA)からであろう.しかもこのMRSA感染症による死亡例が,マスメディアでの報道や富家恵海子氏による『院内感染』(1990)の出版により,社会的な問題にまで発展した.
院内感染が蔓延する背景には,医療技術の進歩により患者の救命率は高くなった反面,易感染状態の患者が増加したことも要因の1つに挙げられる.このような医療の現場において,医師,薬剤師,看護師,臨床検査技師などが部門別に行動しては,病院や患者側にとっては適正医療・医療費の面でメリットが少ない.院内感染は医療スタッフ全員の問題として捉える必要があり,部門を超えた横断的な支援が求められる.
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