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文献詳細

雑誌文献

臨床検査46巻2号

2002年02月発行

文献概要

今月の主題 インフルエンザ―新しい知見 話題

インフルエンザの迅速診断

著者: 三田村敬子1

所属機関: 1日本鋼管病院小児科

ページ範囲:P.169 - P.173

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1.はじめに
 インフルエンザは臨床症状のみで診断されることが多く,確定診断や疫学調査のために血清抗体検査やウイルス分離などが行われることはあっても,細菌感染症のように病原検査をして治療を開始するということはできない状況であったが,1999年初めてインフルエンザウイルス迅速診断キットが発売され,POCテストとして急速に普及した.日常診療で,高熱などを主訴としたインフルエンザ様疾患としていわば固定的なイメージで捉えられてきたインフルエンザが,インフルエンザウイルス感染症として診断できるようになった意義は大きい.高齢者の超過死亡,施設内感染,脳炎・脳症などのインフルエンザのリスクが再認識され,抗ウイルス剤による治療が可能となった今,迅速診断のニーズはますます高まっており,それに対応して数種類の迅速診断キットが販売されるまでになった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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