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文献概要
今月の主題 インフルエンザ―新しい知見 話題
抗インフルエンザウイルス薬の現状と課題
著者: 鈴木宏1 斎藤玲子1 坂井貴胤1
所属機関: 1新潟大学大学院医歯学総合研究科国際感染医学講座公衆衛生学分野
ページ範囲:P.179 - P.182
文献購入ページに移動インフルエンザをめぐって大きな変革を迎えている.一時使用が極限まで減少したワクチンが,高齢者などのハイリスクグループを主な対象として復活し1~3),これまで不確実であった診断が15~30分以内にインフルエンザA型,B型を確実に診断可能となり4,5),本題でもある抗インフルエンザウイルス薬が登場してきた6~16).
1998年末に塩酸アマンタジン(シンメトレル®),1999年末からはノイラミニダーゼ(NA)阻害剤(リレンザ®,タミフル®)が認可となり,抗ウイルス剤による予防・治療に新たな展開が示された.しかし,これらの薬剤に対する耐性ウイルスへの新たな対処も必要となり,その現状と課題について述べる.
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