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和漢薬による薬物性肝障害―検査室診断の問題と将来
著者: 小方則夫1
所属機関: 1富山医科薬科大学医学部臨床検査医学講座
ページ範囲:P.197 - P.200
文献購入ページに移動1.はじめに
新しい薬剤が続々と臨床応用されるにつれて,薬物による肝障害も増加し時には社会的問題となる.和漢薬は西洋薬に比べて肝障害をはじめとする副作用は少ないとする認識が一般的である1).しかしながら,多種類の和漢薬についてそれぞれ少数例ずっながらも薬物性肝障害が報告され,なかには重症例もあることは注意を要する2).
現在の世界的な薬物性肝障害診断指針の妥当性の論議ならびに肝臓における薬物代謝の分子機構の知見をもとに,和漢薬による薬物性肝障害の検査室診断の問題と将来について概観したい.
新しい薬剤が続々と臨床応用されるにつれて,薬物による肝障害も増加し時には社会的問題となる.和漢薬は西洋薬に比べて肝障害をはじめとする副作用は少ないとする認識が一般的である1).しかしながら,多種類の和漢薬についてそれぞれ少数例ずっながらも薬物性肝障害が報告され,なかには重症例もあることは注意を要する2).
現在の世界的な薬物性肝障害診断指針の妥当性の論議ならびに肝臓における薬物代謝の分子機構の知見をもとに,和漢薬による薬物性肝障害の検査室診断の問題と将来について概観したい.
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