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1.アシネトバクターの細菌学
アシネトバクター属菌(Acinetobacterspecies,以下アシネトバクター)は,ブドウ糖非発酵グラム陰性桿菌の一種であるが,その分類学的な評価が定まったのは1986年であり,現在では7つの命名された種と,名前のない10以上の種の存在が知られている.このうち,A.Catlco-acelicusと.A.baumanniiが臨床分離株の80%以上を占めている.一方,食べ物などの非臨床材料からはA.baumunnii以外のアシネトバクターが多く検出される.ただし,検査室における通常の検査手法では両者の識別が困難であり,また厳密な鑑別は不要であると考えられているため,A.calcoaceticus-A.baumannii complex(通称A.bautmannii)として一括して理解すれば問題はない.
アシネトバクター属菌(Acinetobacterspecies,以下アシネトバクター)は,ブドウ糖非発酵グラム陰性桿菌の一種であるが,その分類学的な評価が定まったのは1986年であり,現在では7つの命名された種と,名前のない10以上の種の存在が知られている.このうち,A.Catlco-acelicusと.A.baumanniiが臨床分離株の80%以上を占めている.一方,食べ物などの非臨床材料からはA.baumunnii以外のアシネトバクターが多く検出される.ただし,検査室における通常の検査手法では両者の識別が困難であり,また厳密な鑑別は不要であると考えられているため,A.calcoaceticus-A.baumannii complex(通称A.bautmannii)として一括して理解すれば問題はない.
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