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文献詳細

雑誌文献

臨床検査46巻6号

2002年06月発行

トピックス

アシネトバクターによる感染症と薬剤耐性

著者: 飯沼由嗣1

所属機関: 1名古屋大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.687 - P.690

文献概要

1.アシネトバクターの細菌学
 アシネトバクター属菌(Acinetobacterspecies,以下アシネトバクター)は,ブドウ糖非発酵グラム陰性桿菌の一種であるが,その分類学的な評価が定まったのは1986年であり,現在では7つの命名された種と,名前のない10以上の種の存在が知られている.このうち,A.Catlco-acelicusと.A.baumanniiが臨床分離株の80%以上を占めている.一方,食べ物などの非臨床材料からはA.baumunnii以外のアシネトバクターが多く検出される.ただし,検査室における通常の検査手法では両者の識別が困難であり,また厳密な鑑別は不要であると考えられているため,A.calcoaceticus-A.baumannii complex(通称A.bautmannii)として一括して理解すれば問題はない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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