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文献詳細

雑誌文献

臨床検査47巻10号

2003年10月発行

文献概要

今月の主題 聴覚障害とその診断 話題

最新の人工内耳

著者: 氷見徹夫1 新谷朋子1

所属機関: 1札幌医科大学医学部耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.1166 - P.1168

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1.はじめに

 人工内耳は聾もしくは高度難聴の治療法として確立された感覚代用臓器であり,すでに世界で約6万5千人,日本では約3千人近い装用者がいる.1978年にコクレア社製多チャンネル人工内耳を臨床応用して以来,現在はオーストラリアのコクレア社ヌクレウス22/24システム,米国アドバンスバイオニック社のクラリオン16,メドエル社(オーストリア)のコンビ40/40+が広く使用されている.コクレア社製が最も広く普及しているが,クラリオン16は世界で約12,000例(わが国約180例)に,コンビ40/40+も約5,600例(わが国ではまだ承認されていない)の装用例がある.現在使用されている機種によってその臨床成績は大差なく,いずれも良好とされている.

 わが国ではヌクレウス22システムが1985年より使用されてきた.2000年にヌクレウス24システムが認可され,クラリオン16が同年に認可され,機種選択の幅が広がった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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